主に高速道路で長距離を移動する時の、本当に早く&
基本的にはバイク(ツーリング)を念頭に書きましたが、自動車( 4輪のドライブ)にも通用する内容かと思います。
距離ガバ勢の名を欲しいままにすべく、 疲れを知らないロングドライバーを極めましょう。
- 0. 総括(要するに何が言いたいか)
- 1. 車間距離を空ける
- 2. 巡航速度を決める
- 3. 絶対的な速度を感じる
- 4. 早め&短めの休憩
- 5. 眠気対策
- 6. 渋滞を極力避ける
- 7. 楽に運転する方法:コバンザメ作戦
- 8.長いから三行で
0. 総括(要するに何が言いたいか)
以下に挙げるコツはすべて「余計な体力・ 集中力を使わずに運転し続ける」ことを目的としたものです。 ドライブやツーリングで長い距離をなるべく早く・ 疲れずに移動するためにやるべきことは、 すべてこの一言に帰結します。余裕を持って走り、 行った先で存分に楽しむための体力を温存するのがロングツーリン グの主たる目的だと思います。
「(瞬間的に)速く走る」ことは決して「(時間的に)早く走る」 こととイコールにはなりません。
1. 車間距離を空ける
何よりもこれが一番簡単に始められて、かつ最も重要なコツです。
・前方視界が開ける。
・先行する車の急加速・急ブレーキや、落下物、 飛び出しの事故リスク低減。
・急加速・急ブレーキが減り集中力・燃料がセーブできる。
・車線変更する時もスムーズになる。
・一歩引いて空いている車線を見極めることができる。
車間距離を空けることによるメリットは数知れず。 上記を実践することがどうして疲れない運転になるのか分からない 奴は、すまんが車を降りてください。
「でも前空けてたら割り込まれるじゃん」確かにそうです。 しかしそんな貴方に問いたい、「 君が走りたい距離はその程度の小競り合いでどうにかなるものなの か?」。
では、どれだけ空ければいいのか。当然速度や環境によって違って きます。
自分はいつも人に訊かれたら「 前の車から人が転がり落ちても避けられるくらいの距離」 と答えています。 落下物のリスクを考えればかなり妥当な表現だと思うのですが、 何言ってんのという顔をされることもままあります……。
「ゼロイチゼロニ運動」(車間距離”2秒”を推奨する運動)は、 車間距離を長さ(m)ではなく時間(秒) を基準としている点でかなり汎用性が高いです。
しかし、どれだけ運転に慣れていても、 前方の車だけを目視して車間距離を掴み続けるのは非常に面倒です 。沿道の反射板や道路の白い破線など、 何かしら周囲の物を目安に距離を測る方が圧倒的に楽です。
あくまで個人的な目安ですが、高速道路では
「白線3本分(白線8m×3本 + 空白部分12m×2 =48m)」
をキープするよう心掛けています。 もちろん交通量や流れの速さで前後させますが、 これを自分の中での基本ルールとしています。 目安を白線3本にして、 速度による調整をゼロイチゼロニでやるような感じです。
ちなみに一般道では「白線2本分(白線6m×2本 + 空白部分9m×1 =21m)」です。
2. 巡航速度を決める
高速道路で「時速○○kmで走る」 と決めて一定の速度で延々と走り続けることです。 ありていに言えば「すごく空いてるからって調子こくな。 自分やマシンの走りやすい速度で走り続けろ」ということです。 加減速の多い運転は交通状況にかかわらず疲れます。 それで休憩時間が増えるようでは元も子もありません。
ちなみに僕は道路環境に応じて90~ 110の間で設定しています。
また、上り坂・下り坂に差し掛かって知らず知らず加減速すること は渋滞の原因にもなります。ちなみに僕はこれを超ダサい事だと思 っています。(もちろん、 積み荷やマシンスペックでやむを得ない場合を除きます)
巡航の技術に関しては、長距離高速バス(特にJR) が非常に優秀な印象です。交通状況を鑑みながら、 無理のない車線変更で自分の速度を作っています。 後ろを付けて技術を盗むのもアリです。貸切バスは比較的巡航が上 手くない(巡行する気が無い)印象です。
3. 絶対的な速度を感じる
テクニックというより、心の持ちようの話です。
上記2点を守って高速を走っていると、抜きつ抜かれつしてしまう 加減速の多い車(ダサい)や、謎に張り合ってくる車( ウルトラダサい)が度々現れます。 そういった輩と比べた早い遅い(=相対的な速度) に惑わされてはいけません。
他人がどう走っていようと、自分が100km/ hで走っていれば間違いなく100km/ hで目的地に向かっているのです。 張り合って神経をすり減らせばちょっとばかり早く着くかも知れま せんが、気持ちと体力に余裕があったほうが、ちょっとばかり遅か ろうと行った先の時間を有効に使えることは間違いありません。
そして楽に走ることはイコール安全に走ることでもあります。 道行くよその車が、 そんなリスクを取りに行ってまで勝負する程価値のある相手なのか 。考えれば答えは自明です。
最低限の速さというのは必要でしょうが、もう一度問おう、「 君が走りたい距離はその程度の小競り合いでどうにかなるものなの か」。
4. 早め&短めの休憩
まず心に留めておきたいのは、「休憩時間=時速0kmの移動」 ということ。
これは大変、休憩なんてしている場合じゃない。 それはその通りなのですが、 休憩ゼロが危険なのは言うまでもないので、 疲れる前に短めの休憩を挟むのが結果的に休憩時間も短くベストで す。
というか、高速道路で1~3を守っていると(僕の場合は) 疲れよりも尿意か燃料切れの方が先に来てSAに入ります。 そこまで行けたら儲けもんです。
それと、SA/PAでダラダラしすぎないこと。
無理に速く走ってクタクタになるよりも、 休憩時間を手短に済ませて淡々と走る方がよほど建設的です。
5. 眠気対策
先に言っておくのですが、 眠くなってしまったら潔く休んでください。 永遠に目的地へたどり着けない事態になる前に。
眠気を催さないための工夫は人それぞれだと思いますので試行錯誤 してくださいとしか言いようがありません。しかし、 疲れが眠気に繋がることは誰しも共通かと思います。
個人的には、 ラジオか好きな曲を掛け続けていればよほど疲れていない限り眠く はなりません。
6. 渋滞を極力避ける
いくら工夫をしたって、 自分のペースで走れないことは多少なりとフラストレーションに繋 がります。 混雑する時間帯やルートをそもそも通らないことが一番です。 それが無理なら心を広く持つしかない。
7. 楽に運転する方法:コバンザメ作戦
自分にとって気持ちのいい、 かつ安定した速度で巡航する大型のトラックまたはバスを見つける ⇒後ろにつく。それだけ。
【ポイント】
・小排気量のバイク・車で高速を走る時にお勧めの手法です。ガラ の悪い走りをする車を避け、 そこそこの速度で淡々と走ることができます。
・大型トラック・バスのすぐ後ろを走ると前方視界が悪いので、 普段以上に車間距離を置きましょう。
・バス・トラックのすぐ後ろに進んで入ってくる人は少ないので、 車間距離を広めに取っても無理に割り込まれることがあまり無いで す。入って来たとしても、 すぐにまた車線変更してどこかへ行ってしまうことが多いです。
・先頭にバス・トラックがいる以上、 自分の後ろにつく車も車間距離をしっかり取る安全運転な車が多い です。
8.長いから三行で
・車間距離は他人のためならず
・「(瞬間的な)速さ」ではなく「(時間的に)早く確実に」走るために頭を使う
・追い越したら右車線は空けといてください
皆様もどうぞ安全運転で。