うにょら~堂

関東在住のへなちょこ社会人(バイク乗り、たけのこの里派)が思ったことや行ったところについて書きます。

第二種電気工事士 受験記録【2】技能試験対策

unyora-d.hateblo.jp

 

技能試験対策

筆記試験から技能試験までの期間はおよそ2ヶ月弱。

技能試験では、①提示された加工条件と配線図を読み取り、②複線図というより具体的な図面に書き起こし、③複線図をもとに現物を組み上げる、という作業を40分以内にこなさなければなりません。②の複線図は採点対象ではないのですが、書かずに作ることは初学者にとって現実的ではないでしょう。

対策に必要なテキストや工具、部品キットは筆記試験の対策開始と同タイミングで入手しておきました。筆記試験後には品薄になるような話もあるので、受かるつもりで早めに買うのが良いでしょう。工具とキットはそれなりに良い値段なので、自分を追い込む意味でも有用です。しかし、部品キットはダンボール一箱で届くのでちょっと邪魔です。

技能対策(テキスト)

まずはテキストの読み物部分を通読。ケーブルの剥き方や注意点、組立方法をなんとなく読み流します。〇〇の時は外装を〇cmはぎ取るだとか、いまいち数字が入ってこないもののとりあえず一周読み終えました。

複線図の書き方は筆記試験向けに学習していたので概ね問題なし。筆記の合格ラインが6割である手前、複線図の書き方は技能の対策の時でいいやーとして他領域を得点源とするスタイルもあるようですが、シナジーの効く領域を後回しにする意味がよく分からない。筆記の方が比較的場所を選ばず隙間時間で対策できる以上、出来ることは早めにやっておいた方がいいです。技能の対策は外出先では不可能に近く、勉強の段取りがかなり面倒です。実作業も段取りも終盤にはだいぶ効率化できましたが、技能対策のトータル時間は20時間くらいでしょうか。

 

技能対策(想定問題)

想定問題として公式からアナウンスされている出題が13問あり、試験会場ごとにこれらのうちのいずれか1問が出題されます。基本的にはこの13問を実際に作ってみることが対策となり、テキストや各教材もこれらに則って用意されています。細かい加工条件などは実際の出題と異なる場合があるので要注意。

筆記と打って変わって、技能は試験時間にあまり余裕が無い印象です。取っ掛かりの1問目はテキストにある手順を逐一読みながら、次第にテキスト等を確認する機会を減らしつつ、3~4問目からは実戦形式で取り掛かり手の早さを意識するようにしました。

 

技能対策用の部材キットについて

部材キットは13問を一回ずつ組み立てられるセットを購入しました。

筆記試験から技能試験まではおよそ8週間。最終週は直前対策に割くとして、毎週2問のペースでこなせばおよそ期間中に網羅できる分量です。

部材キットで念頭に置くべきは、ランプレセプタクルやスイッチやコネクタといった器具類は各問題で使いまわす必要があるということ。つまり、組み上げた課題は次の課題に取り掛かる前に解体し、ケーブル類とリングスリーブ以外を回収・再利用しなければなりません。

ケーブル類も同一の種類はまるごと一巻き(一本)で梱包されているので、想定問題を解く前にはそれぞれの問題の支給内容に合わせてケーブルを切り取っておいたり、構成器具を揃えたりする必要があります。

「部材準備⇒課題を解く⇒完成品確認⇒解体」

で1課題のサイクルです。単純に試験時間40分×13問ではないということを前提にスケジュールを組みましょう。

 

隙間時間での対策

40分まるまる一問解く余裕が無い時は、部材の準備や解体だけ済ませておく日もあれば、気になる部分だけ練習する事もありました。問題演習後に解体したケーブルは、輪作り等を単発で練習する時に再利用できます。

また、複線図を書く作業も試験数日前にまとめておさらいしておきました。

僕が試験直前におさらいポイントとしてメモしていたのは以下です。

 

・各問題の複線図おさらい

・VVRはぎ取り(電工ナイフ)

・エコケーブルはぎ取り(剥きにくい)

・各器具外装剥き長さ確認

 (端子台、ランプレセプタクル、露出型コンセント)

※輪作りは単発で何度も作りまくった結果、さほど不安ではなくなっていました。

 

工具・持ち物について

基本的にはテキストに書かれた持ち物と工具を用意すれば十分です。特殊な事はほとんどしていません。

購入した工具セットにはスリーブ装着前のケーブルをまとめるためのクリップが付属していましたが、時間短縮を考えた結果使わなくなりました。

 

作業時間について

「この作業はどうやるんだっけ」などと確認をしながら進めていた当初は、試験時間の倍近い時間をかけて完成させていました。

その後数回は60分前後での完成が続きやや焦りだしましたが、時間短縮のために出来ることを考える&とにかく慣れることを心がけ、最終的には30分前後で完成させられるようになり、制限時間に多少の余裕を持たせられるようになりました。

 

・作業の手順を決めておき、迷う時間を減らす

  ⇒次項参照

・工具や作りかけ部材の置き場、発生したゴミの行方を決めておく

  ⇒不必要な手の動きや探す手間が省けます。

・厳密に長さを測る必要のある作業を洗い出す

  ⇒速度を優先し、大雑把でも問題ない部分とそこで許されるアバウト加減を見出す。

 

技能は作業手順を決めておくと良い

練習の時からおよそどういった順番でこなすかを決めておくと、時間配分などが見えやすくなって便利ですし作業漏れも防げます。

部品の大きさ、部材の転用性や作業スペースの効率を考えた結果、以下の順番が個人的ベストでした。

 

①複線図作成

②アウトレットボックス(金属管・PF管・ゴムブッシング)組立

③連用取付枠組立

④ランプレセプタクル/露出用コンセント結線(輪作り)

⑤シーリング結線

⑥スイッチ、コンセント結線

⑦渡り線作成

⑧リングスリーブ接続

⑨コネクタ接続

⑩最終確認

(※大きい器具から先に処理していくイメージです)

 

以下、実際に組み上げた時のTwitter報告