世の中には、少ないながらも日常的に人前で腕組みをする人々がいます。そりゃもう週に1度なんていう頻度ではなく、しかも大勢を前にしてやることさえ。とんでもなく偉そうで失礼になりかねないポーズですが、それが求められる世界があるのです。
かつて僕もそんな頃があったのですが、「せっかくなら格好良くしたいよね」とかっこよく見える腕組みを2日間ほど研究したことがありました。
「よその大学の腕組みがかっこいい人は、他の人と何が違うんだろう」という考察を鏡の前で重ねた結果を、ここでお伝えしたいと思います。
全部で4つですが、当然ながら一番お伝えしたいのは最後です。
(※記載したコツはすべて立ち姿勢での腕組みを想定しています)
<腕組みをかっこよく見せるコツ①>
足は肩幅かそれよりも少し大きく開く
全身の姿勢に安定感があった方が当然ながらどっしり構えている感じが出ます。
かといって開きすぎるとおのれの短足が露呈するので、肩幅か、それよりも気持ち大きめ程度に足を開くといいでしょう。
つま先はやや外側に開き気味に、無理のないつき方を。個人的にはまっすぐ平行に揃えるのも好きです。ただし内股は避けましょう。
<腕組みをかっこよく見せるコツ②>
背筋はやや大げさに反らせる
腕組みは当然ながら胸の前で組むもの。となればポーズの特性上、横から見た時のバランスは前重心になりがちです。
これを見た目的にうまくバランスを取るには、意外としっかり背筋を反らす必要があります。
そう、おっぱいの大きさが同じくらいの人でも姿勢が良い人の方が大きく・美しく見えるのと一緒です。
ただし、あまり反らしすぎるとボア・ハンコックになります。
反り具合は各自の体格と照らし合わせ、鏡の前で研究しましょう。
<腕組みをかっこよく見せるコツ③>
適度に顎を引く
背中を反らしたのに顎を引かなければ前が見えません。顎を引いて目線はまっすぐに。
この顎の引き具合で、その人の顔つきというのがおおよそ決まります。
まっすぐよりもやや上げればちょっと偉そうに、さらに上げればボア・ハンコックに。
逆に、まっすぐよりもさらに少し引けば前を睨み据えるような印象に、さらに引けば二重顎に。
同じ顔でも角度によって光の具合や目線の向きに変化を与えて表情の印象を変えるのは、能面と同じ原理ですね(超適当)。
まっすぐを基準に、どういう顔つきを作っていきたいかで上下に調整するといいでしょう。
<腕組みをかっこよく見せるコツ④>
組んだ腕をやや浮かせる
これです。
これこそが、まわりのお友達よりも一歩リードしちゃうかっこいい腕組み最大のポイントです。③まではぶっちゃけ誰でもある程度自然にできます。
胸の前で組んだ腕をぴったり胸に寄せるのではなく、組んだままこぶし1つ分を目安に胴体から浮かせます。
ただし、あまりにも浮かせすぎるとコサックになります。
おっぱいは小さすぎず大きすぎないDカップくらいが一番色々な服が似合うと言われるのと一緒ですね。余談ですが、あらゆるサイズのブラは見た目Dカップを目指して設計されているという話は本当でしょうか。だとすれば、このポイント④の妥当性が証明されていると言っても過言ではない。
足りなければ盛れ。ただし盛りすぎると不気味だぞ、と。
こぶし1つ分が目安と書きましたが、適切な浮かせ具合は袖の具合や腕の太さによって変化します。学ランのように袖口に余裕のある服だと、二の腕がほぼ水平になるくらい浮かせても違和感がないこともあります。僕はほぼほぼ水平まで上げていました。
腕っぷしがよほどマッチョな人ならそもそも浮かせる必要はないのですが、組んだ腕をぴったり胴体に寄せるとほとんどの場合イマイチな見た目になります。体勢上猫背になりやすいというのもあるかも知れません。
「浮かせたら腕を組んでいるのにちっとも楽じゃないどころか疲れる」って? かっこつけというのはえてしてやせがまんの上にあるものでしょう?
――以上、我流・腕組みをかっこよく見せるポイントでした。
あくまで我流ですのでちっともカッコよく見えなくても責任は負いかねます。
皆様の腕組み生活がより豊かになりますように。