『四月は君の嘘』実写映画を観てきました。
残念ながら今回は変態視点ではありません。が、
・タイトルの通り原作とアニメ版が大好きすぎるのでそれらをベースに感想を書きます。
・それぞれの媒体(漫画/アニメ/映画)のストーリーを知っている前提で書きます。
この2点だけご了承ください。
さくっと感想を言えば、
「地雷臭しか感じない状態で行ったけどわりと良かった。でも自分はアニメが好き」
です。
広瀬すずはかわいい。
個人的なかをちゃんのイメージは完全に種田梨沙ボイスですし、「ここ違うなーイメージではもっとこうなんだけどなー」という部分は正直かなりありましたが、ちょっとふざけ気味に喋ったり動いたりする部分は素直にかわいい。
その辺は個人の好みもありますし「原作がこうなんだからもっとこうすべき」的な言い方をしても面白くないので割愛。
映画のシーンや台詞は当然ながらちょくちょく原作から引っ張ってきているわけで、そこがカチッと嵌まるたびにグッとくるという、「映画を引き金にした漫画アニメの思い出し泣き」という現象を引き起こしてしまったので、自分自身でも映画そのものを観ていたのかが正直わからない。
そんな状態でしたが、いくつか思ったことを列挙。
(以下ネタバレを伴います)
・かをちゃんはもっとパリッとした喋り方ができる人が良かった。いや、広瀬すずはかわいいよ、かわいいんだけど。
・演技力云々については目が肥えていないというか正直よくわからんのでパス。
・音楽準備室のあの管楽器の無造作に置かれっぷりはなんなんだろうか。あえて並べているんでしょうけれど逆に不自然ではなかろうか……もっとすっきりした教室でいいんじゃないだろうか……
・制服きれいすぎるでしょう
・凪ちゃんどこおおおおおおおおおおおおおおおお!
武士ぃぃいいいいいいいいいいいいいい!
絵見ちゃああああああああん!!!
(とは言うものの尺的にはカットされてしかるべきかと)
・病院の屋上のシーンで「好き」って言っちゃったよ……そこ言っちゃうかよ……言わないもにょもにょ感がいいのにどこだよ……
・2人称で「宮園さん」って大盤振る舞いしちゃったよ……「君」なのがいいのに……
・作中の演奏曲が原作(アニメ)と一緒なので「来るぞ来るぞ来るぞきたあああああああああああ」のタイミングが分かって楽しい
・演奏シーンでわざわざ客席の人たちに口開かせなくてもいいのでは……原作が思考の吹き出しだったからというのを抜きにしても、演奏中のカットであそこまで堂々と独り言言われると違和感がすごい。
・原作とアニメ版の幼女力の高さがよく分かった。
漫画だとやんわりぼかして伝えるシーンもわりと直接的な絵を使っていたなという印象です。進行する病状にかをちゃんが焦る様子とか。
ストーリー的にかをちゃんが死ぬまでの漫画11巻分をすべて駆け抜けなきゃいけないところを、うまいこと落とし込んでいるなと思いました。
かをちゃんほどではないにせよ公生を変えるきっかけに相座凪という存在が原作にはいました。(おそらく)尺の都合でそれをカットしたところで、どう落とし前を付けるかは簡単じゃないはず。
だって原作のストーリーだけを知っている状態だったら、凪との連弾でかをちゃんを舞台の上に引きずり出そうとするあの公生をまるっと飛ばして辻褄あわせる方法なんてそうそう思いつかない。
そういう意味で映画版はすごいと思います。
アニメが原作漫画をかなり忠実にメディアミックスしただけに、映画版は良くも悪くも目立ちそう。ですが、アリかナシかで言えば大いにアリかなと。
君嘘のテーマは、かをちゃんが言っている「私は君の心に住めたかな」だと勝手に思っていまして、これは登場人物誰しもに当てはまるそれぞれのケースがあります。
それら「表現者とは」とでもいうべき内容を大幅に削った上でかをちゃんとの恋愛を前面に押し出していったのも選択としては正しかったでしょう。あれらをすべて拾っていたらそれこそおっつかない。
原作では後半部になると公生とかをちゃん以外の人物との関わりも大きく発展する中で、映画はかをちゃんとの話だけにスポットを絞った。漫画とアニメから入った人が一番違和感を覚える部分はそこなんだろうなと思います。
……結局何が言いたいかというと、映画から入った皆さんは漫画も是非どうぞ、ということ。
どの媒体から入ったっていいし、どれが一番好きでも構わない。
種田梨沙ボイスがーと言う僕がいる一方で広瀬すずこそがーという人がいても構わない。
でも、映画では泣く泣く削られていったであろう人物と物語がたくさんあります。
最後に、ひとつだけわがままを言わせてください。
goose house の曲欲しかったああああああああああああどこいったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ